ベイスターズからもらうもの

思った時に書きます

今日の所感

所感を述べるのは最後にしようと思い筆をとるのが遅くなってしまった。

いや、卒論の筆を置いている身としては多少後ろめたいのだが書かずにはいられない。

 

11月4日、23時前頃、試合が終わった。

三上のストレートを打ち返した川島慶三の打球は超前進守備のライト梶谷の前へ。

蛇足ではあるが川島慶三というと僕はヤクルトにやられた、そんな気持ちになった。

バックホームへ余裕の返球かと思いきや、ホームベース付近で大きくバウンドしたボールは嶺井の頭上を越えサヨナラのランナーがホームイン。

僕はテレビの前であぜんとしたが、ハマスタで三夜連続サヨナラをくらった時、イレギュラーしたセカンドゴロを捕れなかった広島の菊池も同じ気持ちだったように思う。

今日か明日でシーズンが終わるのは間違いなかったけど、明日までもつれないで終わってしまうこの一日の差が、こんなにも大きいとは。ソフトバンクの背中がこんなにも大きいものだとは。

、、、、勝ちたかった。ここまでこれただけでも良かったと思えないのは、今年のベイスターズが強かったからなのか。なにに期待してたのかはわからないけど、“やってくれる”雰囲気があるのがベイスターズだと思う。ミスもだけど。笑

 

 

大学四年になる今春、WBCを友達と家で見てた時にはシーズンがこんな結末で終わるとは思ってもいなかった。ベイスターズファンの誰一人、こんな結末は描けなかったでしょ。

大学の四年といえばいろいろとみんな忙しくなる年で、僕も教採とか教育実習とかあったからそれなりの日々だった。けど大学入って一番ベイスターズに熱をそそいだ年でもあった気がする。なんでかはわからないけど高校三年受験の年も、毎朝後ろの黒板に昨晩の野球の結果を6試合分書いてたから、たぶんそういうことなんだと思う。

 

普段は年に一回くらいしか行かない現地に4回も行った。多いほうだ。神宮での2試合はどちらもビールが半額でいっぱい飲んだ。一勝一敗だった。どっちも良い試合だったけど氷川きよし東京音頭を歌い、ヤクルト横浜の試合なのに球場にいる人たち全員が「くたばれ読売♪」と楽しそうに歌ってたのを覚えてる。ハマスタにも2回、こっちも一勝一敗だった。勝った試合は先ほど挙げた広島戦の第三戦。ヤスアキが9回同点の場面で出てきて三者連続三振。ストライク先行で安心安全のヤスアキマークだった。隣のOLも興奮気味にストレートの走りについて話していた。裏の攻撃はもうおせおせ。代打ゴメスの打球は惜しくもスタンドインにはならなかったけど倉本の内野安打でそのランナーが生きた。僕にとって人生初めてのサヨナラゲーム。まだあの歓喜の光景は覚えている。負けたのは畠にしてやられた日。筒香が一点をタイムリーでもぎ取ったけど、畠は良い投手だなって思った。

 

宮崎がサードのレギュラーをとり、一時は打率.350台。二年目柴田も広い守備範囲を誇りほぼセカンドに定着。守備だけではなくセンター方向への打ち方と三塁線へのセーフティは一品。梶谷も三振は多いもののここぞの一発や強肩攻守でチームを救った。なんなんだよ、あのゴルファースイング。内角低めに特化した悪球打ちだよね。三人のキャッチャーもそれぞれいい所があって、お互いカバーしあってた。

そしてロペスに筒香。もうなにも言うことはないです。

ブルペンには強打のウィーランド、ヒゲの将軍パットン、剛球途中加入S子の外人トリオ。毎回いい当たりをされる三上に阿部慎之助が絶賛の砂田、ワンポイントの田中、バレンティンに遂に打たれた加賀、ランナー出してからのヤスアキ…みんな愛されてるよな。

先発陣も安定した今永、石田、濱口の左腕と井納が頑張ってた。

来年はここに東が加わって夢の先発サウスポーカルテットが組めると思うとよだれものだね。ソフトバンク交流戦には左三人当てましょうよ…笑

それから控え選手にもベテランの田中ヒロヤス、イケメン乙坂、ソロキング白崎、三振かホームランか四球のルーキー細川などなどベンチを盛り上げてくれてたよね。

選手層が薄いけど、薄いなりの采配もラミレス監督光ってた。

 

広島3タテサヨナラゲームからトントン拍子で九月に入り、阪神との連戦を制し、三位に滑り込むと、若手が活躍する試合も増え、久しぶりのシーズン勝ち越し。

なにかと一年中話題が尽きなかったのも興味が長続きしたのかもしれない。あとAbemaTVのおかげでハマスタでの試合が高画質で見れたこともめちゃくちゃ重要だったのではないか…?

 

シーズン中悪い試合もあった。でもラミレス監督の魔法の言葉、トゥモローイズアナザーデイ、略してトゥモアナ精神でみんな頑張ってた。

あとベイスターズはかなり若い。あと数年は先を見越せる。そう思うと今年読売に負け越したことも、菅野を打てなかったことも悔しくはあるがやり返す機会は十分あると思ってる。

 

ベイスターズはアイドルだ。勇気をくれる。力をくれる。ドラマチックをくれる。

ベイスターズからもらったものは数知れない。球場での、テレビの前での声援はそのせめてもの恩返しでもある。これからもまだたくさんもらいたい。そしてできるだけ返していく。そんなファン像を抱きながら、悔しさも悲しさも持ち合わせて今日は眠る。

 

 

なんかだらだらしてきたからCSと日本シリーズの話はまた今度にする。気が向いたら。